YAMAHAのスーパースポーツ YZF-R1 出目金R1 インプレ レビュー

こんにちは、v2riderです、今日は私のもう一台の愛車2012 YZF-R1 50anniversaryの インプレ レビューをしたいと思います

この記事は6代目YZF-R1、国内仕様は45B逆輸入仕様は1KB、2SGと呼ばれている 通称 出目金R1のインプレになります



YZF-R1とは

YZF-R1とはヤマハ発動機が製造するオートバイです

YAMAHAの製造するスーパースポーツタイプのバイクではフラッグシップモデルとなります

2019年現在までに7代にわたる進化を遂げ、その時代を象徴するスーパースポーツバイクとして君臨して来ました

どのモデルのYZF-R1も時代の先を行くデザイン性があり、過去のモデルでも古臭く見えない普遍的な格好良さがあるバイクです

ちなみに私の所有する2012年式のYZF-R1は6代目のYZF-R1の後期モデルとなります

2012YZF-R1の特長

2012年式YZF-R1から後期モデルと呼ばれ若干のモデルチェンジが行われました

前期型からの主な変更点は外観ではポジションランプのアイラインやマフラーエンド形状の変更、カウリングも若干フロントマスクが変更されています、前期型の方がシャープな印象で鋭い顔つきをしています

そしてMOTOGPマシンを彷彿とさせる肉抜きトップブリッジが採用されている点も後期モデルの特徴です

性能的な一番の特徴、変更点としては後期モデルから7段階のトラクションコントロールが採用されていて手元のスイッチで任意にトラクションコントロールの介入度を変更出来るようになった点でしょう

現行R1のように6軸センサーを使用した高度なトラクションコントロール制御では無いですが、濡れた路面を走る際やサーキット走行の際には役に立つ安心装備だと思います



YZF-R1の逆輸入車と国内仕様の違い

逆輸入車と国内仕様の違いですが逆輸入する国によっても装備が違う為、主要な変更点をまとめてみます

純正マフラーの出口形状の違い

国内仕様のマフラーはマフラー出口の穴形状が二重構造◎←こんな感じ

逆輸入仕様はマフラー出口の穴が〇←こんな感じ

イモビライザーキーの有無

国内仕様であればイモビライザーが装着され赤キーがマスターキーでついて来ますが逆輸入車には国によっては赤キーがありません

シフトロッドサイドカバー形状の違い

うろ覚えですが確かシフトロッド部のカバー形状も逆輸入車と国内仕様では違っていたと思います(間違っていたらごめんなさい)

ハザードスイッチの有無

国内仕様であればもれなくハザードスイッチがありますが逆輸入車には仕様国によっては装備されていません

スピードリミッターの有無

国内仕様は当然ですが180キロでリミッターが作動します、逆輸入車はノーリミッターです

他にも細かい所を言えば沢山の違いがあるはずなのですがあとは個人で気になる方は調べてみて下さい



2012YZF-R1 50anniversary

50アニバーサリーモデルですがYAMAHAがWGP参戦50周年を記念して製造した特別カラーのYZF-R1になります

全世界2000台の限定生産モデルで国内での販売は国内仕様120台 逆輸入車仕様30台と言われる希少な限定モデルで予約開始5分で完売したそうです

YAMAHA伝統のスピードブロック赤白のカラーリングがとても格好良く、タンクには50周年記念モデルのステッカーと製造シリアルナンバーのプレートがおごられています

YZF-R1の良い所

では私が乗って来て感じた出目金R1の良い所をまとめてレビューして行きます

クロスプレーンエンジンが素晴らしい

兎にも角にもこの車両を語るには2009年式YZF-R1から採用されたクロスプレーンエンジン抜きにしては語れません

説明が難しいので超簡単にクロスプレーンエンジンを説明するとクロスプレーンエンジンとは疑似的にV4エンジンの特性を持たせた直4エンジンです

クランクシャフトの作りが一般的なフラットプレーンと呼ばれるエンジンとは違います、爆発間隔をV4エンジンのように不規則にする事でトラクション性能を向上させたエンジンとなっています

エンジン音も一般的な四気筒とは違い、V4エンジンとよく似た音になっていてMOTOGPマシンのようなサウンドが楽しめます

低回転ではドロドロと多少鼓動感(ギクシャク感とも言うかも…)があり高回転になり回転が揃って来ると形容し難いフィーリングのある面白いエンジンです

しかしどこまでも吹けあがっていくような甲高い四気筒サウンドが好みの方には合わないかも知れません…

Dモードが便利

2009年からのYZF-R1にはスロットルバイワイヤ式のスロットル制御を搭載していて3段階のDモードと呼ばれるパワーセレクターが装備されています

STDモードは走行シーンを選ばない標準的な出力特性のモードです

Aモードが一番過激なモードでスロットル入力に対して機敏なレスポンスが楽しめますが公道では扱いにくいモードで使用する機会はほとんどありません

Bモードは全域でのレスポンスを抑えて雨の日や繊細なスロットルワークが求められる走行時に適したモードです

このDモードですが選択したモードによってかなり乗り味が変わります、公道ではマイルドなBモードで私は丁度良いです

STDやAモードではレスポンスが俊敏で乗りにくいのですがBモードはとても乗りやすくなります、変化が実感できる機能なのでとても面白いです

センターアップマフラーが格好良い

一時期スーパースポーツバイクでのトレンドとなったセンターアップマフラーですが性能的にはメリットがあまりなく現在採用されている車種はありません

しかしセンターアップマフラーは格好良い!!

これは間違いない事実です、リアビューの迫力に痺れます

唯一無二のデザイン

販売当初デザインについて賛否両論あった出目金R1ですが個人的にはとても格好良いと思います

デザインには定評のあるYAMAHAのバイクですがYAMAHAのバイクの中でも見る角度によって様々な表情をする面白いバイクだと思います

真正面からだと横に広くズングリして可愛いのですが斜めから見るとシャープで鋭いデザインが光ります



YZF-R1の悪い所

YZF-R1に乗ってきて感じた悪い所もレビューして行こうと思います

熱すぎるシート

これは良い所で取り上げたセンターアップマフラーの弊害とも言えますがマフラーがシート直下にあるので兎に角熱い、シートレールが熱を持ってシートから熱さが伝わってきます

もう一台アップマフラーのVTR1000SPも所有していますがYZF-R1の方が断然熱いです、はっきり言って夏場などは運転したくなくなるくらいお尻が熱くなります

燃費計が無い

YZF-R1には燃費計がありません、私はロングツーリングなどはしないので燃料の残量は気になりませんがロングツーリングの際には給油のタイミングには気を付けた方が良いと思います

シートが滑る

前乗りが好きな方には気にならないかも知れませんが、私はやや後ろ乗りを意識して運転しているので滑り易いシートが嫌いです

純正シートは前方向に向かってやや下がっているシート形状で滑り易い表皮の為、ブレーキング時などに身体が前に持って行かれやすく運転の際ややストレスになります



出目金 YZF-R1の総評とまとめ

2015年に新型YZF-R1が発売され旧型となった出目金R1ですが唯一無二のデザインとクロスプレーンエンジンを搭載したこのモデルは後に名車と言われるかも知れないバイクだと思っています

2015年からのYZF-R1はサーキットを主戦場にモデルチェンジしましたが、この45B YZF-R1は当初のR1の開発コンセプト「ツイスティーロード最速」の遺伝子の残る最後のYZF-R1かも知れません

シート高も835mmと低くは無いですが現行モデルのように強烈なシート高では無いです

ポジションも想像するほどキツくないです、どんな方でも慣れれば何とかなるレベルのポジションです

独特のルックスとクロスプレーンエンジンを楽しめる素晴らしい車両だと思います

購入を迷っている方が居たらぜひ一度所有して見て下さいV4サウンドが好きな方ならきっと満足出来るはずです

no bike  no life