バイク整備 CBR250R MC41 ブレーキキャリパー洗浄&揉み出し編 

サーキット走行用に所有しているCBR250R MC41の話になります、月に一度程度の走行状況なのですが意外とブレーキキャリパー周りが汚れている事に気が付きました

私はちょっと意識が足りずに随分汚してしまいましたが本来であればサーキット走行をする車両なら毎走行毎の洗浄と点検が基本かと思います

流石にこれはヤバいと思い、今回ブレーキキャリパー洗浄&揉み出しをやってみたので記事に残しておきたいと思います



ブレーキキャリパー洗浄&揉み出しのやり方

キャリパーの洗浄も揉み出しもブレーキキャリパーを取り外さないと出来ないのでブレーキキャリパーを取り外します

キャリパーを取り外す前にブレーキパットを固定しているパットピンを少し緩めておきます

パットピンを緩めたらキャリパーマウントボルトを取り外します

キャリパーマウントボルトを取り外したら後は後ろ側にスライドさせるようにしたらブレーキキャリパーが取り外せると思います

ブレーキキャリパーを取り外したらあらかじめ緩めておいたパットピンを抜き取り、ブレーキパットとパットスプリングを取り外します

パットスプリングには向きがあるので取り付け時に困らないように、取り付けられていた向きを良く覚えておくか、スマホなどで写真に残しておきましょう

キャリパー単体になったらいよいよ洗浄開始です

ブレーキキャリパーの洗浄方法

ブレーキキャリパーの洗浄は余程のブレーキダストの焼き付きや固着が無ければ特別な溶剤などは必要ありません

バケツや洗面器にぬるま湯を用意してください

ぬるま湯に中性洗剤(お皿とかを洗う台所用洗剤)を入れてブラシでゴシゴシと磨けばキャリパーの汚れはほとんど落ちます

ブラシも特別な物は必要無く、使い古した歯ブラシなどで十分です

before

After

キャリパー本体だけでは無く、ブレーキピストンも洗浄しておきましょう

ブレーキレバーを操作してある程度までピストンを排出させて円周状に付いた汚れもしっかりと落としておきましょう

キャリパーピストンに腐食や傷が無いかも良く点検しておきましょう

(ちなみに排出させたブレーキピストンは固着が無ければそんなに力を入れなくても手で押し込めます)

今回はキャリパー洗浄中にブレーキピストンの汚れも気になったので洗浄後に揉み出しもしておきます

ブレーキキャリパーピストン揉み出しのやり方

揉み出しのやり方と言っても特別な難しい工程は何もありませんがブレーキピストンを回すキャリパーピストンツールという道具が有った方が作業が楽です

固着したブレーキピストンだとスムーズに動かなかったりキャリパーピストンツールで回せなくなっています

この固着状態を改善させる為やブレーキピストンの動きをスムーズにする為に揉み出しを行います

ブレーキレバーを数回操作してブレーキピストンを押し出してからピストン円周にシリコングリスなどを薄く塗ります

後はキャリパーピストンツールでピストンをグリグリ回しながら押し込む際に抵抗無くスムーズに入るかを試して、何度か繰り返し確認したら揉み出し完了です

ブレーキキャリパー洗浄と揉み出しが完了したらブレーキキャリパーをバイク本体に取り付けます

ブレーキ本体を車体に取り付けているキャリパーマウントボルトは重要なボルトなのでトルクレンチを使用してトルク管理をする事をオススメします

キャリパー本体を取り付けたらブレーキパットとパットスプリングを入れます

ブレーキパットの穴にパットピンを入れてブレーキパットを固定しましょう

パットピンのブレーキパットがスライドする部分には薄くシリコングリスを塗っておくと良いと思います

パットピンもブレーキパット脱落が無いようにトルクレンチを使用したトルク管理をオススメします

この作業を前後キャリパーで行えばキャリパー洗浄&揉み出しは完了です

mc41はリアブレーキもほとんど一緒の手順なので割愛します

やってみると意外と簡単で見た目も綺麗になって満足感のある整備でした

ブレーキ周りの整備作業なので自己責任ですが興味の有る方は挑戦してみて下さい

no bike  no life

私の愛用しているトルクレンチは精度と耐久性に定評のある東日製のトルクレンチを使用して整備しています