バイクの逆シフトって? 逆シフトのメリット、デメリットは?

皆さんのバイクのシフトは正シフトですか?逆シフトですか?

今回は正シフト、逆シフトそれぞれのメリット、デメリットを考えて行きましょう

先ずはそもそも逆シフトって何って方の為に逆シフトとは何ぞや?って所から説明して行きたいと思います



逆シフトとは

逆シフトとはその名の通り、普通のシフトパターンと逆のシフトパターンでギアチェンジを行えるようにしたギアシフトの事です

普通のシフトパターン

Nからシフトペダルを踏み込んで1速

後はシフトペダルをかき上げて

2速~6速へとシフトアップさせて行くパターンのシフトが正シフトです

逆シフト

Nからシフトペダルをかき上げて1速

後はシフトペダルを踏み込んで

2速~6速と踏み込んでギアをシフトアップさせて行くシフトパターンです

では何故逆シフトなんて物が存在しているのでしょうか?それは逆シフトには逆シフトなりのメリットがあるからです

逆シフトのメリット

逆シフトのメリットですが逆シフトが使用されている主なシーンをご存知でしょうか?

逆シフトが主に使用されているシーンはレースの世界です

レーサーマシンにはほぼ例外無く逆シフトが採用されています

レースの世界ではサーキットをコンマ一秒でも早く走る事を考えて全てのパーツが機能しています

逆シフトのメリットもサーキットでコンマ数秒を争う際に有効になるメリットがあるから採用されています

サーキットを早く走ろうと思えば少しでも車体を前に進める事がラップタイムに効いてきます

シフトアップの際にペダルを踏み込むのと蹴り上げるのではどちらがスムーズで素早いシフトアップに繋がるでしょうか?

どう考えても踏み込んでシフトアップするほうが楽で早いですよね

それにサーキットでは普段の走行では考えられない程のバンク角までバイクを寝かせて、コーナリングをします

コーナリングをしながらシフトアップする際などにはバンク角が深いので正シフトではシフトペダル下に足が入らなくシフトアップができない状態になってしまい加速を妨げてしまいます

要するに逆シフトとは加速に重点を置いたサーキット走行の為のシフトパターンになります



逆シフトのデメリット

加速させる事を第一に考えた逆シフトですから逆に減速にはやや不利な点もあります

サーキット走行の際には逆シフトのデメリットはほぼ無いかと思いますが街乗りで逆シフトを使用するならそれなりにデメリットも存在するように私は思います

例えば渋滞や信号前など1速を使用した低速走行時にペダルを踏み込んでバランスを取る癖のある方などは踏み間違いで急なエンストや急加速が起こる可能性があります

あとは慣れるまでの操作に手間取る点です、正シフトのシフト操作に慣れていると最初は間違いなく戸惑います、頭が慣れるまで逆シフトの操作を何度も練習しましょう

正シフトのメリット

正シフトのメリットは逆シフトの反対で減速がやり易い点では無いでしょうか?

足が当たり、踏み間違えて踏み込んでしまってもシフトダウンで減速方向へのシフト操作なので急加速してしまう心配はありません

逆シフトが加速重視のシフトパターンなのに対して正シフトは減速重視のシフトパターンともいえるかも知れません

公道を走るうえでは加速よりも減速出来ることの方が安全上とても重要です

純正で採用されているシフトパターンですから安全の事も考えて採用されているのかも知れませんね



正シフトのデメリット

街乗りではデメリットはほぼ無いでしょう

ただしサーキット走行でコンマ数秒を短縮したいと思っているライダーさんであれば逆シフトで素早いシフトアップを試みる事をオススメします

シフト操作一回につき0.1秒違えば一周のラップタイムは大きく変わってくるはずです

正シフトでタイムが伸び悩んでいるライダーさんはぜひ一度逆シフトを試して見ましょう

逆シフトへの変更方法

ステップの構造にも左右されたり使用しているバックステップなどによっては逆シフトに対応していなかったりするので一概には言えませんが逆シフトへの変更は基本的には簡単です

シフトロッド先のシフトリンクを180度反転して取り付けることで逆シフトに変更する事が出来ます

車種によってはギアが入らなかったりシフトペダルが戻らなかったりと不具合が出る事があります、逆シフトに変更した際には走行する前に確実にシフト動作するか確認してから走行するようにして下さい



逆シフトに慣れる為には

逆シフトにした際には最初はかなり違和感があると思います

はっきり言って時間を掛けて何度も操作して慣れるしか手段はないのですが私なりのコツとしては

加速時の踏み込みのシフトアップは誰でもすぐに慣れると思います

しかし、最初の頃はどうしても減速のシフトダウンでギクシャクしやすく怖い思いをしてしまう事もあるかと思います

そんな時は加速時のシフトアップはノークラッチシフトシフトダウンやNから1速に入れる際などのギアをかき上げる操作の時だけクラッチを使用するようにします

クラッチ操作とギアのかき上げ操作を連動させる事で頭と体がシフトダウン操作に慣れやすくなります

私はこの方法で逆シフトに慣れるように練習しました

では皆さんも楽しい逆シフトバイクライフをお楽しみ下さい

no bike  no life