こんにちは管理人のv2riderです
愛車の2012年式YZF-R1 50th のバッテリーを先日リチウムイオンバッテリーに交換しました
軽いと評判のリチウムイオンバッテリーですが実際の重量や使用してみての感想など簡単にインプレレビューをしてみたいと思います
リチウムイオンバッテリーとは
車用バイク用問わず鉛バッテリーが一般的ですが近年バイク用などにリチウムイオンバッテリーなるバッテリーが販売されています
ここ最近ではHONDAのスーパースポーツCBR1000RR(SC77)でも純正バッテリーがリチウムイオンバッテリーになるなど純正でのリチウムイオンバッテリー搭載車が増えてきています
バッテリーの種類としてまずは
鉛 解放型
一番古くからあるタイプの鉛バッテリーで精製水を注ぎ足しながら使用するタイプの鉛バッテリーです
バイクの場合中身が漏れる心配があるためあまりオススメでは無いですね
メンテナンスフリー型
一般的なバイクバッテリーはこのタイプのバッテリーです 精製水の注ぎ足しが不要でメンテナンスの手間の掛からないバッテリーです
リチウムイオン
これが最新のバイクバッテリーになります 様々なメリットのあるバッテリーになりますがデメリットもそれなりにありますので下記でご紹介します
このリチウムイオンバッテリーとはLiFePO4(リン酸リチウム)を使用して複数のセルを組み合わせて鉛バッテリーのように12.8vの電力を発生させているバッテリーになっています
リチウムイオンバッテリーのメリット
リチウムイオンバッテリーのメリットですが一番のメリットは
圧倒的な軽さ
です
とにかく信じられないくらいの軽さを誇ります 従来バッテリーのおよそ4~5分の1の重量です
自己放電の少なさ
従来のバッテリーだと月に一度エンジンを掛けるなど低頻度の使用だと鉛バッテリーは自己放電が多くバッテリー上がりなどのトラブルが多いですよね
リチウムイオンバッテリーの場合自己放電がほとんどないので数ヶ月乗らない場合にもバッテリーを外す必要はありません
圧倒的高寿命
従来の鉛バッテリーに比べてリチウムイオンバッテリーは高寿命であるとのテスト結果が出ています
充放電テストでは鉛バッテリーの4倍程度の寿命とされています(テスト結果なので実車での寿命とはやや異なる)
充電性の高さ
リチウムイオンバッテリーは充電性が高いのでチョイ乗り程度でも十分に充電する事が出来ます
リチウムイオンバッテリーのデメリット
価格が高い
メリットの多い夢のようなバッテリーのリチウムイオンバッテリーですがその分それなりに高価格です
純正バッテリーと比べるとそれほど高く感じませんが普段中華バッテリーなどの輸入バッテリーを使用している方は高く感じてしまう価格だと思います
冬季に始動性が低下する
冬になり気温が低くなるとリチウムイオンバッテリー内の電解液内の電子の移動が鈍くなり始動性が低くなります
しかしこの冬季の始動性の低下はリチウムイオンバッテリー特融の手順を踏むことで克服可能となっています
リチウムイオンバッテリー冬季始動方法
普通にセルをクランキングしてセルが弱々しくエンジンが掛からない場合にはバッテリー上がりになってしまう前に、とりあえずセルを回すことは一度止めてください
リチウムイオンバッテリーの冬季始動手順ですが
1.バイクの灯火類を点灯します(ライトやウインカーなど)
2.そのまま数分放置
3.セルを回しエンジンを掛ける
この手順で冬季の始動性の低下問題を克服する事が出来ます
リチウムイオンバッテリーの冬季始動性低下はセル内の電解液の温度低下による物なので、この方法を行う事でバッテリー内の電子の動きを促し電解液の温度を上げ始動性を復活させることが出来ます
高温に弱い
高温での長期間使用で内部のセルの劣化が進み寿命が短くなると言われています
なるべく熱源から遠ざけた場所への搭載が望ましいですがバイクの場合そうも言ってられませんよね(笑)
私のYZFR-1も熱い事に定評のある車種なので高温下のリチウムイオンバッテリーの耐用性は実際にテスト中です
リチウムイオンバッテリーのオススメメーカー
リチウムイオンバッテリーを選ぶ際に大切な事が2点あります
ここでオススメするメーカーのリチウムイオンバッテリーはどれもこの大切な2点の条件をクリアした商品となっています
LiFePO4(リン酸リチウムイオン)製のリチウムイオンバッテリーであること
以前のリチウムイオンバッテリーにはLiPO(リチウムポリマー)が使用されていて高温下やショートした場合に爆発の危険がありリチウムイオンバッテリーは爆発するから危険と言う印象はこの古いタイプのリチウムイオンバッテリーによって定着してしまった負のイメージです
LiFePO4はこの問題を解決された物で非常に安全性が高く発火や爆発の危険のあるガスを発生させません
BMS(バッテリーマネジメントシステム)を搭載している事
BMS(バッテリーマネジメントシステム)とはリチウムイオンバッテリー内部に設けられた各セル間の電圧を適正な値に調整してくれる機構の事でバッテリーの長寿命化に貢献してくれます
AZリチウムイオンバッテリー
AZはオイルなどのケミカル類でも頑張っているバイク用品メーカーです
AZのリチウムイオンバッテリーにはBMS(バッテリーマネジメントシステム)なる物が内部に付いていてバッテリー内の各セルに均等に充電されるよう監視してくれるシステムが搭載されています
純正バッテリーとサイズの互換性があるので適切な互換サイズのリチウムイオンバッテリーを選べばポン付けで使用する事が出来ます
バッテリーの電圧チェック用のインジケーターランプも搭載しているのでバッテリーの電圧管理がしやすい点もオススメですね
スカイリッチ skyrich
この緑色のバッテリー見た事ありませんか?
私の購入したリチウムイオンバッテリーがこのスカイリッチのリチウムイオンバッテリーでした
リチウムイオンバッテリーが出てきた当初からバイク用品店で目立っていたので使用するならこの商品を使用しようと思っていました
緑色の外観がカスタム品の雰囲気が出ていてカッコいいですしお値段もそれなりにリチウムイオンバッテリーにしてはリーズナブルな価格です
スカイリッチのリチウムイオンバッテリーにもBMS(バッテリーマネジメントシステム)と似た機構が採用されていて各セル間の電圧を適切に管理してくれます
スカイリッチのリチウムイオンバッテリーにもバッテリーの電圧チェックインジケーターも搭載されています
本体が入っているパッケージがAZのリチウムイオンバッテリーと同じなので色が違うだけでAZのリチウムイオンバッテリーと同じなんじゃないか疑惑アリです(笑)
ショウライ SHORAI
超小型 超軽量 高耐久が謳い文句のショウライのリチウムイオンバッテリーです
BMS(バッテリーマネジメントシステム)を搭載していて保証期間が長い点(最長3年間)が特徴です
バイク用リチウムイオンバッテリーを使用した感想
色々とリチウムイオンバッテリーについて説明して来ましたが、ここからは実際に私がリチウムイオンバッテリーを使用したインプレをしていきたいと思います
外観
まずは外観ですがこのようなパッケージに入っています
充電済みの商品が到着するので箱から出して純正バッテリーと置き換えるだけで交換作業は完了します
重量
純正品との重量比較
スカイリッチのリチウムイオンバッテリーの重量は761gに対してYZFR-1の純正バッテリーYTZ10Sの重量は家の3000gまで対応の計りではエラーが出て計れませんでした(後日体重計を利用して計測した結果YTZ10Sの重量は約3.1㎏でした)
その差なんと約2400g!!
バッテリーを交換するだけで2.4㎏もの軽量化を実現する事が出来ました
2.4㎏と言ったらYZFR-1の装備重量が212㎏なのでバッテリー交換だけで1.1%程度の軽量化です
重量は運動性能や燃費に直結する項目なので軽量化の恩恵は計り知れません、ましてや限界までスポーツ性能を求めて軽量化に取り組んでいるSS(スーパースポーツ車)にとって重量は中々削り代の無い項目なので交換だけでこのような軽量化を実現出来るパーツは他に無いのではないでしょうか
始動性
バッテリー交換は2月に行いました 真冬のリチウムイオンバッテリーのエンジン始動なのでやはりリチウムイオンバッテリー特融の始動前の手順(上記に記載あり)を踏まないと中々エンジンは掛からなかったです
ですが始動前の手順を踏めば鉛バッテリー以上のクランキングパワーがありエンジン始動に問題はありませんでした
軽量化の効果を実感
車体の押し引きの時点で若干の軽量化の効果を感じる事が出来ました
一番軽量化の効果を感じた瞬間は跨ったままのバック時に軽量化の効果を感じました
私はどちらかというと低身長ライダーなのでYZFR-1の場合、足付きが両足つま先から指の腹程度の足付きなのでバイクに跨ったまま足でバックする事は中々厳しいのですがリチウムイオンバッテリーに交換してからつま先バックを行った際に今までよりも明らかに楽にバックする事が出来ました、これは車体の軽量化の恩恵が大きいと思います
とにかくオススメ
メンテナンスフリーで自己放電が少ないので長期間エンジンを掛ける事がなくてもバッテリー上がりの心配も無いですしバイクの電圧が13.5v~14.8vの車両であれば購入してポン付けで軽量化の効果を実感出来る素晴らしいアイテムです
ぜひ皆さんもリチウムイオンバッテリー試して見て下さいね その軽さに感動すると思いますよ
no bike no life